DAMPER ZZ-R
● 単筒式(モノチューブ)採用の、全長調整式ショックアブソーバー。
● 32段減衰力調整機構を採用し、幅広い減衰力調整が可能。
  サーキットからストリートまで、ステージを問わない走行シーンに対応します。
● アルミ製アッパーマウント、ロックシート、ブラケット(一部)などを採用。高い強度と軽量化を両立。
● 単筒式ならではの大径ピストンを採用し、減衰力の立ち遅れを抑制。
  しなやかな乗り心地と確かな追従性を実現。
● オーバーホールにも対応。いつまでもダンパー本来の性能を発揮。

■仕様:全長調整式、単筒式、正立式、減衰力32段調整式
  2.5L 2WD 3.5L 2WD 2.5L 4WD 3.5L 4WD ハイブリッド
型式 AGH30W GGH30W AGH35W GGH35W AYH30W
バネレート F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
基準ダウン量 F -35mm
R -40mm
F -45mm
R -45mm
F -50mm
R -40mm
F -55mm
R -55mm
F -50mm
R -50mm
車高調整範囲 F -80〜0mm
R -65〜-20mm
F -80〜0mm
R -65〜-20mm
F -95〜0mm
R -65〜-20mm
F -95〜0mm
R -65〜-20mm
F -100〜-15mm
R -70〜-25mm
本体価格 ¥153,000
コードNo. 92342 92342 92347 92347 92347






DAMPER ZZ-R BB
● 単筒式(モノチューブ)構造、全長調整式、32段減衰力調整機構とスタンダードモデルのスペックを踏襲しながら、
  ローダウンスタイルの幅広さと更なる走行性能を追求したハイスペックモデル。
● アルミ製のピロボール調整式アッパーマウント、ロックシート、各種ブラケット(一部車種を除く)を採用。
  高い強度と軽量化を実現するほか、フロントはローダウン時のキャンバー調整も可能です。
● 車種の特性に合わせ、バネレート及び減衰力の仕様を専用品に変更。
  高速走行時においての操舵性や安定性をブラッシュアップしました。
● 車種別に車高調整範囲の見直しを行ない、走行性能とスタイルを両立。
  迫力のローフォルムながら最低地上高を確保できる基準車高から、クローズド向けの
  究極のローダウンまで様々なステージに対応します。
● オーバーホールにも対応。いつまでもダンパー本来の性能を発揮。

■仕様:全長調整式、単筒式、正立式、減衰力32段調整式
  2.5L 2WD 3.5L 2WD 2.5L 4WD 3.5L 4WD ハイブリッド
型式 AGH30W GGH30W AGH35W GGH35W AYH30W
バネレート F 9.0kgf/cm2
R 12.0kgf/cm2
F 9.0kgf/cm2
R 12.0kgf/cm2
F 9.0kgf/cm2
R 12.0kgf/cm2
F 9.0kgf/cm2
R 12.0kgf/cm2
F 9.0kgf/cm2
R 12.0kgf/cm2
基準ダウン量 F -55mm
R -70mm
-
-
-
-
F -80mm
R -90mm
-
-
車高調整範囲 F -110〜-20mm
R -130〜-65mm
F -110〜-20mm
R -130〜-65mm
F -120〜-30mm
R -120〜-55mm
F -120〜-30mm
R -120〜-55mm
F -120〜-30mm
R -120〜-55mm
本体価格 ¥193,000
コードNo. 92200 92200 92201 92201 92201






DAMPER ZZ-R SpecDSC
● DAMPER ZZ-Rをベースに、電子制御による減衰力調整を採用した車種別専用ダンパーキット。
● 車内のコントローラーから減衰力を自在に変更可能。
  ステッピングモーターを使用し、最大96段階のより細かいセットアップと乗り心地を実現。
● 左右同時制御に加え4輪独立制御の2つの制御方法を選択可能。
  さらに、好みに応じて5つのモードへ設定を記憶可能。
● 車速信号を入力することで、減衰力を切り替える「ハイウェイモード」を搭載。
  高速走行に合わせて、設定した車速で減衰力モードが切り替わります。

■仕様:全長調整式、単筒式、正立式、減衰力32段調整式
  2.5L 2WD 3.5L 2WD 2.5L 4WD 3.5L 4WD ハイブリッド
型式 AGH30W GGH30W AGH35W GGH35W AYH30W
バネレート F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
F 6.0kgf/cm2
R 9.5kgf/cm2
基準ダウン量 F -35mm
R -40mm
F -45mm
R -45mm
F -50mm
R -40mm
F -55mm
R -55mm
F -50mm
R -50mm
車高調整範囲 F -80〜0mm
R -65〜-20mm
F -80〜0mm
R -65〜-20mm
F -95〜0mm
R -65〜-20mm
F -95〜0mm
R -65〜-20mm
F -100〜-15mm
R -70〜-25mm
本体価格 ¥221,600
コードNo. 93342 93342 93347 93347 93347
30系 アルファード/ヴェルファイアのサスペンション開発について
【参考】30系 アルファード/ヴェルファイア 基準車高状態での乗り心地・減衰力セットの傾向について
 ブリッツでは、30系 アルファード/ヴェルファイアのDAMPER ZZ-Rを開発するにあたり、
各種走行テストやSDLを利用したテストより傾向をまとめ、下記の参考データを公開しております。
状況に応じた乗り心地や減衰力のセッティングの参考にしていただければ幸いです。

  基準車高時 乗り心地・減衰力セット傾向
運転席・助手席 (1列目) セカンドシート (2列目) サードシート (3列目)
全体的な傾向 弊社の推奨する減衰力に合わせていただく
ことで、いやな突き上げ感もなく純正
よりもしっかりとした接地感が得られます。
同時に車高を下げることでロール重心が
下がり、ロール感を抑えることができる
ので、走行安定性が向上し運転がしやすく
なります。
また、インチアップしている車両では
純正に比べてタイヤ自体で吸収する衝撃が
減り、乗り心地が悪化する方向となります。
その際は、フロントの減衰力を基準から
2~5段の範囲で柔らかい方へ調整していた
だくと乗り心地のバランスが取れます。
セカンドシートは、リアショックの真上、
リアスプリングのやや前方にあるため、
純正は路面の細かい段差を拾いコツコツ
とした乗り心地です。
そこで、弊社の推奨する減衰力では、
細かい段差でのコツコツとした乗り心地を
抑えるようにしています。
また、タイヤ・ホイールをインチアップ
すると、フロント同様に純正に比べて
タイヤ自体で吸収する衝撃が減り、
乗り心地が悪化する方向となります。
その際は、フロントの減衰力を基準から
1~3段の範囲で柔らかい方へ調整していた
だくと乗り心地のバランスが取れます。
サードシートは、車両のほぼ最後端となり
ます。リアタイヤ、リアスプリングよりも
後方に座ることになります。
したがって、オーバーハングに重量物を
搭載した状況と同じになるので、しっかりと
バネの振動を抑えてあげなくなくては
いけません。
そこで、弊社の推奨する減衰力は、32段の
調整範囲の中間よりもやや強めに設定し、
リアの入力に対してしっかりとした減衰力を
出すことで、おさまりの良い乗り心地を
実現しています。
比較的セカンドシートよりもコツコツとした
細かい段差での振動を感じにくいので
しっかりとした減衰設定がお勧めです。
車両 推奨減衰力 車種別特記事項
Front Rear
2.5L
2WD
AGH30W
16段 12段 走行中の段差や高速道路の継ぎ目などで
固いもしくは柔らかいと感じた時には、
お好みに合わせてフロントの減衰力を
2~3段の範囲で調整していただくことを
お勧めします。
リアの減衰力を柔らかくしすぎると、
高速道路やバイパスなど車速の高い走行が
多い場合にピッチング(縦揺れ)が起こり
やすくなります。リアの減衰力を柔らかく
しすぎないようにしてください。
弊社の推奨値は、全体のバランスを考えて
設定しておりますので、推奨値から大幅に
変更せずお使いいただくことをお勧めして
います。
弊社の推奨値は、全体のバランスを考えて
設定しておりますので、推奨値から大幅に
変更せずお使いいただくことをお勧めして
います。
3.5L
2WD
GGH30W
12段 12段 エンジンが2.5Lに比べて約60kg重たい
ので、2.5Lに比べて弊社の推奨する
減衰力は少し硬い設定となります。
こうすることで、フロントのフワつきを
抑えしっかりとした接地感と乗り心地を
確保することが出来ます。
2.5L
4WD
AGH35W
16段 12段 駆動方式は違いますが、2.5L 2WDと
同じ減衰力設定でいやな突き上げも無く、
しっかりとした接地感と乗り心地が
確保できます。
4WDは、後軸にかかる重量が2WDより
も大きい為、自由長の長いスプリングを
採用しています。
スプリングのレートは2WDと同様ですが、
自由長と巻き数が違うため、後軸にかかる
重量が増しながらも、適正な車高調整範囲
と乗り心地を確保することに成功して
います。
リアの減衰力を柔らかくしすぎると、高速
道路やバイパスなど車速の高い走行が多い
場合にピッチング(縦揺れ)が起こりやすく
なりますので、リアの減衰力を柔らかく
しすぎないようにしてください。
弊社の推奨値は、全体のバランスを考えて
設定しておりますので、推奨値から大幅に
変更せずお使いいただくことをお勧めして
います。

2WDに比べ4WD、ハイブリッドでは、
リアにかかる重量が増します。
リアシートにフル乗車した場合も想定し
バネレート、自由長、巻き数、減衰力、
基準車高を設定しています。
減衰力は、32段の調整範囲の中間16~12段
に設定し、リアの入力に対してしっかりと
した減衰力を出すことで、おさまりの良い
乗り心地を実現しています。
弊社の推奨値は、全体のバランスを考えて
設定しておりますので、推奨値から大幅に
変更せずお使いいただくことをお勧めして
います。

3.5L
4WD
GGH35W
16段 16段 3.5Lエンジンは、2.5Lエンジンよりも
60kg重い為2WDではフロントの弊社
推奨減衰力をやや硬めに設定しバランスを
取りましたが、3.5Lの4WDはフロントと
リアの車重バランスが影響して、
フロントとの減衰力を真中の16段にする
ことで、突き上げ感の少ない、しっかり
とした乗り心地を実現しています。
前後の重量バランスと減衰力のバランスが、
おさまりの良さを実現しています。
HV
4WD
AYH30W
18段 12段 グレードにもよりますが、一番車重が重い
グレードとなります。
通常では、車重が重いのでフロントの減衰を
固くしがちですが、駆動方式やバッテリーの
搭載位置により車重の前後バランスが
他のグレードと大きく異なります。
したがって、今までのミニバンにおける
セオリーやノウハウにとらわれず、SDL
という乗り心地を数値化する機材と
実走行を繰り返し、突き上げ感が少なく、
しっかりとした接地感のある減衰力を探り、
この推奨減衰力設定となっています。
 ■ BLITZ サスペンション開発に対するこだわり
 ブリッツ DAMPER ZZ-Rシリーズでは、いち早い開発と共に車種の特性や用途に応じたサスペンション開発を心がけています。

 アルファード/ヴェルファイアに求められる「上質な乗り心地」と「ローダウン性能」の両立を実現するため、
ブリッツでは今までのサスペンション開発で得たデータや、シチュエーション別の市街地・高速道路での実走行テストの他、
「SDL」という機器を利用して、サスペンションの開発を行なっています。

「SDL(サービス・ダイアグノーシス・ラインの略)」とは、ボッシュ社の自動車整備機器の一つで、
主にブレーキやサスペンションといった足回りの車両診断を行なう専門の装置です。

ブリッツでは、このSDLのサスペンションテスターを利用し、人間の持つ感覚だけではなく
測定データに裏付けされた、乗り心地の良さや性能の向上を目指して開発を行なっています。

ボッシュ社 SDL (サービス・ダイアグノーシス・ライン)

黄色いバーの手前のプレートが、サスペンションテストの加振台
 
 SDLは加振台の上に車両(タイヤ)を乗せ、周波数(速度)を変えながらタイヤとサスペンションを上下に振動させます。
この時、加振台の動きにタイヤが追従した回数(路面粘着率)を測定する事ができます。

 通常のサスペンションテストはサスペンション単体で行なう事もありますが、
ブリッツでは車両に装着したまま、実際に走行するのに近い状態を再現できるSDLを利用しています。

サスペンションテスト 作動中

前輪・後輪共に、1輪ずつテストを行ないます
 
 このテスト結果を純正サスペンションと比較した際に、結果のグラフや波形が大きくかけ離れていると
特性が大きく変わり、車両に合わない乗り心地やフィーリングの悪いサスペンションとなってしまう可能性もあります。

しかし、ただ単に「純正と比較して、同じに近づけるのがベスト」というわけではありません。
サスペンションの仕様により特性は異なるため、純正のテストデータを元に、
特にミニバンやワゴンでは「しなやかな乗り心地」を目指して開発を行ないます。

また、ブリッツのDAMPER ZZ-Rシリーズには「32段減衰力調整機構」を備えているため、
減衰力調整によって乗り心地を変化させるバランスも視野に入れて開発を行なっています。
 

テスト中は加振台が振動し、タイヤとサスペンションを動かします

調整ダイヤルで、32段の減衰力調整が可能(写真はフロント側)
 
 さらにアルファード/ヴェルファイアは、同じ車種でも2.5L・3.5L・ハイブリッドという3種類のエンジン、
2WD・4WDという駆動方式の違いがあります。
元々車重があることに加え、これらのエンジンや駆動方式の違いはサスペンションに大きく影響する部分でもあり、
実際に3台のSDLの測定値では違いがよく現れています。
そのためブリッツでは3台の開発車両を使って、それぞれの車両にあったサスペンションを妥協せずに開発をしています。

このように、ブリッツではSDLで得たデータを参照しながら、ショックアブソーバーやスプリングの仕様を検討し、
それぞれの車両に合ったベストなセッティングを導き出すことで、乗り心地や性能を重視した開発を心がけています。
 

テストの結果を参照しながら、サスペンション開発を行なっています

30系アルファード・ヴェルファイアの「路面粘着率」について
 
 DAMPER ZZ-Rシリーズは、このように様々な視点から開発を行なっています。
テストの結果によっては開発を完了するまでに時間が掛かってしまう場合もありますが、
最善の商品を、できるだけ早くお客様へお届けできるよう心がけています。

 30系アルファード・ヴェルファイア用 DAMPER ZZ-Rもコンセプトに沿った商品開発をしておりますので、
ぜひ、その性能をご自身でお確かめください。
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