DAMPER ZZ-R - ダンパー ダブルゼットアール
     
DAMPER ZZ-Rの特徴
 
アルミ鍛造製 アッパーマウント 32段階減衰力調整機構
 アッパーマウントは高い剛性と軽量化を
両立する、アルミ鍛造製を採用。
 フロントストラット式にはキャンバー
調整式ピロボールアッパーマウント
を採用し、ダイレクトな操舵感と
コントロールを実現。

 フロントストラット式以外の車種と、
リアには強化ゴムマウントを採用。
走行時の不快な異音を低減(一部車種除く)。

 ※一部フロントストラット式車でも、
強化ゴムマウントを採用している
車種があります。


 前後共に32段の減衰力調整機能を採用。
特殊ニードルバルブの採用で、しっかり
とした減衰力調整を可能にしました。
お好みで走行性能と乗り心地を高次元で
バランスさせることができます。

 アッパーマウント上部の調整ダイヤルで
簡単に調整ができますが、構造上、
タイヤハウス内に減衰力調整ダイヤルを
設けている車種もあります。

 また調整部がスピーカーボードやパネル
の下側となり、調整が困難な車種には
専用延長ケーブルを付属しています。

キャンバー調整式ピロボールタイプ

タイヤハウス内調整タイプの例
   
高張力材スプリング ダストブーツ・バンプラバー
 耐久性に優れた特殊高張力材SAE9245
を採用したオリジナルスプリング。
補修用スプリングも販売中

 ピストンロッドを保護するための
ダストブーツと、ピストンの底付き防止
のためのバンプラバーを標準装備。
   
高強度シリンダーケース アルミ鍛造製シート
 シリンダーケースには高強度の
STKM13C材を採用。
 ブラッククロームメッキを施すことで、
耐腐食性も向上します。

 スプリングシート・ロックシートにも、
アルミ鍛造製を採用。
高強度・高耐久性・軽量化を実現。
   
アルミ製ブラケット 高剛性専用ブラケット
 ウィッシュボーンタイプのブラケットは、
アルミ削り出し製のブラケットを採用。
バネ下重量の低減を実現。
 ブラックアルマイトと特殊塗装により、
耐腐食性を向上させています。

 特殊塗装でコーティングし、高剛性・
高強度を実現する車種別専用ブラケット。
 車種別にブレーキホース、ABSラインを
固定可能なブラケットを標準装備し、
ボルトオン装着が可能。
   
先出し対応オーバーホール 充実の専用付属品
 オーバーホールに対応。本来の性能を
発揮させることが可能。
 交換に関わる手間を省く
「先出し対応オーバーホール」にも対応。
詳しくはこちらをご覧ください
 全車種に車高調整レンチをはじめ、
必要な車種には、キャンバー調整ボルト用
レンチ、減衰力調整延長ダイヤル
なども付属。
「全長調整式」とメリット
■ 全長調整式とは?
 構造を単純化することで、主にリーズナブルなダンパーで採用されてきた「ネジ式」は、
車高調整をする際にスプリングを遊ばせたり、プリロードをかける(縮める)などの調整が必要です。
これらの調整方法は、乗り心地の悪化や底付き、異音といったトラブルが発生しやすいものでした。

 DAMPER ZZ-Rが採用する「全長調整式」は、ショックアブソーバー全体の長さをスプリングと独立して調整することが可能です。
これによりストローク量を変化させることなく車高の調整が可能で、底付きなどのトラブルを心配する必要はありません。

 もちろん従来のネジ式同様に、スプリングの伸縮での車高調整やプリロードの調整は可能ですので、
さらにシチュエーションに合わせた使い方が可能です。

■ 全長調整式の構造とメリット
 全長調整式の車高調整はロアブラケット部のロック位置(B)を上下させて行ないます。
Bの位置が上がると、ショックアブソーバー全体の長さ(全長) が短くなりますので、
その量だけ車高が下がる仕組みです。

 全長調整式では車高を下げた場合も、スプリングの長さ(A)に一切変化はありません。

 つまりストローク量(可動範囲)も変わりませんので、乗り心地の変化は
最小限に留めながら、ローダウンを実現することができます。

「単筒式」とメリット
■ 単筒式とは?
「単筒式」とはショックアブソーバーのシェルケース内部がそのままシリンダーとなり、
1本の筒の中にオイルやガス、ピストンバルブなどが入っているタイプを指します。
フリーピストンを境に、オイル室とガス室が完全に分かれているのが特徴です。

「複筒式」は、シェルケース内部にもう一本シリンダーがあり、その中をピストンバルブが上下する構造です。

DAMPER ZZ-Rではシンプルな構造で剛性が高く、ピストンの大径化による安定した減衰力の発生を狙い、
全ラインアップで単筒式を採用しています。
■ 単筒式と複筒式の比較
● シンプルな構造で剛性が高く放熱性に優れ、耐久性も高い。
● オイル容量が多く、熱容量にも余裕があり安定した減衰力を発揮できる。
● ピストンを大径化することにより、より微細な減衰力調整が可能。
● オイル室とガス室が完全にセパレートしているため、取付の自由度が高い。
● 構造が複雑なため、熱がこもりやすく、製造コストが高くなる。
● 構造上、オイルの容量が少なくなる。
● 構造上、ピストンの大径化が難しい。
● オイル室とガス室の区切りが無いため、取付角度に制約がある。