「ヴェルファイアのノーマルは、車重の大きさによる沈み込みが少ないから、サスペンションのストローク量がしっかり確保されていたんだと思う。
でも、サイズアップして21インチのスポーツタイヤに換えた状態に乗ると、その硬さが出てしまっている。
逆にアルファードのノーマルは、重くてリヤ側のほうがちょっと車高は低いんだよね。それでストロークが減ってしまうので、ちょっと収まりが悪い感じがした。
でも、ダンパーZZ-Rは減衰力を32段階で調整できるからいいよね。ヴェルファイアの尖ったところをマイルドにできるし、アルファードの収まりを良くするためには減衰力を上げればいい。
実際にアルファードとヴェルファイア、それぞれのセッティングを変えることで同じような乗り心地＆ハンドリングに合わせ込むこともできたよ。減衰力が変わると、後ろに座っている人にも、それが体感できるくらいに違うと思う。
欲を言えば、車高のセッティングはもっと煮詰めたいところかな。ただ今回は30mmくらい下げている状態で、高速でもワインディングでも、普通に走る分にはこれでまったく不満はないよ」

「ミニバンのユーザーが、いちいちボンネットを開けて減衰力のダイヤル回したり、リヤはタイヤ外してダイヤル回すかって言ったら、なかなか現実的じゃないと思うしね。DSCがあることで、積極的にセッティングを変えてみようかなって思うはずだよ。
僕もアルファードのハイブリッドをオーダーしてあるので、自分のクルマで「ダンパーZZ-R」を付けるなら、今日のテストで導き出した、自分なりのベストな減衰力設定で乗りたいね。
付けるタイヤとかホイールのサイズによっては、もうちょっと硬めにするかもしれないけど。今回試した結果で言うと、40アルファード・ヴェルファイアは前後同じ減衰力じゃなくて、フロントを若干硬くしてあげたほうがバランスが取れるように感じた。
自分だったら、タイヤ／ホイールは21インチにしたいかな〜。見た目にもカッコいいし。で、車高はあんまり下げすぎず上品に、ノーマル比で25〜30mmダウンくらい。リヤのストロークがしっかり稼げるくらいがいいと思う。
同じ車種でも、ハイブリッドやターボがあったり、エグゼクティブラウンジがあったり…。グレードによってここまで車重が違うから、BLITZとしてもメーカー推奨の車高ダウン量をグレード別に変えてるんだね。それは正解だよね。」

「走りながら、自分でサスペンションの減衰力を変更して乗り比べるという機会があまりなかったので、このアルファード・ヴェルファイアを体感することは勉強になりました。
ワインディングとか高速道路とか、乗るシチュエーションや走るステージに合わせてソフトにしたりハードにしたり。それによって、こんなに乗り心地って変化するものなんだな、と。チューニングの楽しさに気づかせてもらえました。
DSCがあると、車内にいながら減衰力をコントロールできるので、ベストなセッティングを探し出すのも簡単でいいですね。ノーマルのアルファードは後席の乗り心地がいい反面、
ワインディングなどではふわふわして収まりが悪かったところもありましたが、ダンパーZZ-Rに変更することで、乗り心地をキープしたまま、ふわつきを抑えるようなセッティングが後席でも体感できました！
ヴェルファイアのほうがノーマルはスポーティな印象ですが、DSCを使って調整することで、同じような快適性を確保できたと思います。
ダンパーZZ-Rだけでもいいですが、DSC PLUSがついていた方がもっと機能を活用できるのでいいですね。」

「これは本当にビックリした。絶対つけたほうがいい。なんせ、ターボ車でブーストが0.2kg/cm2、パワーで28.1psもアップするっていうから驚き。定価が6万円くらいで、ポン付けでこの効果って、めちゃくちゃコスパ高いパーツなんじゃない？
「オン」の状態を体感したあと「オフ」に戻すと、まるでブレーキがかかってしまったみたいな印象を受けるほど劇的な変化。スロットルコントローラーの機能もあるから、加速の好みが変えられるのはいいよね。
ハイブリッド車用も早く出してくれないかな。28.1psアップは無理かもしれないけど（笑）」と織戸さんも衝撃を受けた様子。
撮影場所となった箱根の急坂は、パワスロ・オフでは厳しい勾配ですが、オンにするとグイグイ軽〜く加速していきます。アクセルをあまり踏み込まなくてもいいので、運転自体のストレスも軽減されますね。